英語力と就学期間

語学留学をする際にどのくらい語学学校に通うべきなのかと悩む方が多いかと思います。
そこで、今回は「語学留学」を焦点に当てて留学前の英語力・留学中の目標・個人の勉強方法から見て分析をしていきます。
もちろん留学に行くことができる期間や費用など人によって条件は異なりますが、参考程度に見ていただければと思います。

英語力の目安

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一般的に語学学校ではレベル毎にクラスが行われます。
学校によりレベルの分け方は多少異なりますが、主に以下のようにレベル分けがされます。

初心者(Beginner)
初級(Elementary)
初中級(Pre-Intermediate)
中級(Intermediate)
中上級(Upper-Intermediate)
上級(Advanced)

あくまでも目安ですが、具体的にレベルを分けた場合以下のようになるでしょう。

初中級~中級

例:旅行で不便なく英語を使うことができる

中級~中上級

例:英語話者と意思疎通をすることができる

中上級~上級

例:日常会話を話せる&英語を使う職場で仕事ができる

出発前の英語力から考えよう

事前の語学力レベル: 初級

例:学生時代に英語の勉強をしてこなかった

初級レベルの英語力の場合には9か月~12か月の就学期間が適切です。中学英語から勉強をする必要がありますので、日常生活で不自由な英語を利用できる程英語力を上げるには、比較的長期間語学学校に通う必要があります。長期間の就学は途中で疲れてきてしまうこともあるので、一般英語だけでなくスピーキングのコース等少し毛色が違ったコースを取り入れると楽しみながら様々な用途の英語が学べて良いかもしれません。又、他都市にキャンパスを構える学校へ就学して、途中で都市を変えてみるのもよりオーストラリアを楽しむことが出来る手段の一つとなるでしょう。

  • 初級

    入学時~3ヵ月

  • 初中級

    3~6か月

  • 中級

    6~9か月

  • 中上級

    9~12か月

  • 上級

    卒業時

事前の語学力レベル: 中級

例:IELTS4.5~5.5、TOEFLiBT45~59、ケンブリッジ英検PET
(目安としてスピーキングレベルは、英語を第二言語として学んでいる方と問題なくコミュニケーションが取れる程度)

中級レベルの英語力を持っている場合には3か月~9か月程の就学期間が良いでしょう。 基礎的な単語や文法はすでに知っている状態だと思うので、語学学校では日本では対策が難しいスピーキングやライティングを学ぶと中上級レベルに近づきます。又より実践的な英語力を身に付けるということで、バリスタやビジネス英語といったアウトプットや日常生活に役立てられるコースを受講するとさらなる英語力アップが図れるかもしれません。

  • 中級

    入学時~3ヵ月

  • 中上級

    3~6か月

  • 上級

    6~9か月

  • 上級終了

    卒業時

事前の語学力レベル: 中上級

例:IELTS6.0以上、TOEFLiBT60以上、ケンブリッジ英検FCE以上
(目安としてスピーキングレベルは、多少の躓きはあるにせよネイティブとの会話や意思疎通は問題なくとれる程度)

中上級レベルの英語力を持っている場合には3か月~6ヵ月程の就学期間が良いでしょう。オススメのコースは試験対策コースです。3か月あればコースを修了することが可能であり、資格取得により帰国後の就職活動に役だつ大きな要素となります。
おそらく入学時の段階で語学学校の授業に付いていく、先生や他の学生が言っていることを理解できるため、長期間の語学留学をする必要はおそらくないでしょう。 

  • 中上級・英語試験対策

    入学時~3ヵ月

  • 上級・英語資格取得

    3~6か月

  • 上級終了・上級英語資格取得

    卒業時

留学の目標

  • POINT1

    英語力を証明できる資格を取得したい場合

    例:IELTS6.0以上・ケンブリッジ英検FCE以上を取得したい
    オーストラリアでは英語の資格として「IELTS」と「ケンブリッジ英検」が有名です。

上記以外の試験でも高スコアを取得するにはテスト対策を受講し、単語力やスピーキング力も付けていく必要があるので、時間を要します。そのため、高スコア取得を目標としている方は6か月以上が適しています。日本で最もメジャーな英語の試験はTOEICですが、世界的には知名度や効果があまりないため、オーストラリアではTOEIC対策コースを開講している学校は少ないです。IELTSやケンブリッジ英検は、英語の4技能を精査した実力を正確に示したスコアを取得することができます。そのため、近年では英語力証明とスピーキングやライティングを含めた総合的な英語力向上を狙って、ケンブリッジ英検の取得を目指して留学している日本人の方が増えています。 

POINT2

交友関係を広げたい場合

例:英語力向上よりも友達を作りたい

世界中から来る学生と交流をしたい、友達を増やしたいという目標がある方は3か月以上が目安です。語学学校は毎週入学する学生と卒業する学生がいるため、多くの友達を作るという観点から見ると3か月以下は短いように感じます。交友関係を広げることができれば、英語力向上のモチベーションアップや学校卒業後のお仕事探しにも大きな役割を果たすでしょう。

勉強方法からの視点

  • 個人で勉強をするよりも学校で勉強をしたい場合

    学校に通うことにより、勉強に対する意欲が高まる方は6~12か月が適切です。語学学校には図書室や自習スペースがあるので、それらの設備を有効活用しましょう。又、語学学校は英語を勉強したいという同じ目的を持った学生が集まっているため、放課後や休日に一緒に便用したり、ライバル意識を持って勉強に励めたりと英語勉強の相乗効果が見込めます。

個人でも勉強をすることができる場合

例えばこれまで受験勉強や資格の勉強などで個人で勉強をできてきた方であれば6か月以下が良いでしょう。語学学校で英語力を学ぶだけではなく、勉強方法や役に立つツールを先生や他の学生から聞き、自習に使用すると良いでしょう。語学学校で自主学習のテクニックを身に付けることで、卒業後も効率的に英語力を向上させることができます。   

語学学校に通った分英語力が上がるという保証はないので、必ずしも長期間通う方が良いとは一概には言えません。ただ何となく学校に通うだけという方は、語学学校に通っているにもかかわらず英語力が上がらないという方もいらっしゃるでしょう。英語力は、目的や目標をもって勉強することで向上します。その学校でどれだけ密度の濃い勉強や時間を費やすことができるかが重要となるでしょう。留学される方の目標や勉強スタイルによって適切な期間は異なりますので、留学前にはどのくらい必要かよく考えて就学期間を決定しましょう。


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