COLUMNコラム

ケンブリッジ英検受験のすすめ

    • 2017年1月23日

オーストラリアに語学留学に来ている人なら一度は耳にしたこととがあるであろう「ケンブリッジ英検」
しかし、日本ではあまりポピュラーではない試験なので、こちらに来て初めて知った人もいるのではないでしょうか?
ケンブリッジ英検は具体的にどんな試験で、どんなことに役立つのか、どれほどの難易度なのか。
こちらのコラムでは、そんなケンブリッジ英検のあれこれをまとめてみました。


ケンブリッジ英検とは
ケンブリッジ英検とは、世界で最も知名度の高い英語能力検定試験です。かの有名なイギリスのケンブリッジ大学が開発した試験で、多くの学校・企業・政府機関でで英語力の証明として認められています。
日本ではTOEICやTOEFULと比較すると、まだポピュラーではありません。理由のひとつとしてはとても難しいから。
ケンブリッジ英検は英語の知識を問うというよりも、受験者がどれだけ英語を使えるかを試すことに重点を置いているテストです。そのため、日本人が苦手とするスピーキングやリスニングをより実践に近い形でテストしますし、容赦なく弱点も突いてきます。
そんなケンブリッジ英検ですが、オーストラリアに英語を勉強に来る留学生の多くが受験しています。では、受験するとどのようなメリットがあるのでしょうか?

ケンブリッジ英検を受験するメリット

一生涯の資格になる

ケンブリッジ英検は一度合格すると一生有効となる英語資格です。ちなみに、オーストラリアではケンブリッジ英検と並んでポピュラーなIELTSは2年間、日本で有名なTOEFULも2年間が有効期限となっています。TOEICには有効期限はありませんが、企業によっては2年以内のものしか資格として認めない、という話も聞きます。
これから海外で働きたい、働きたいけど具体的な目途は立っていないという方でも、ケンブリッジは一生有効なので受験しておいて損はないのです。


資格として使える幅が広い

ケンブリッジ英検は英語のプロフェッショナル達が長年をかけて研究してきた検定です。そのため、英語能力のものさしとして世界的に認められています。語学学校や専門学校はもちろんのこと、大学や各種企業、政府期間など、ケンブリッジ英検が英語力の証明として使える場所は非常に多くあります。
海外で活動するうえで具体的な目標が決まっていなくても、将来何かの役に立つかもしれないとケンブリッジを受験する留学生も多くいます。


日常的に役立つ英語力を鍛えられる

IELTSやTOEFULは学術的な面に強い試験である一方で、ケンブリッジ英検は日常やビジネスの場面で使う英語に重点を置いている試験です。つまり、受験勉強自体が日常的な英語力を養うことになるのです。
語学学校などでケンブリッジ英検準備コースを受講する場合、英語の運用能力を鍛えることに重点を置くため、英語の知識を実生活で使えるようなレベルまで徹底的に練習します。そのため、特に資格は必要ないけれど短期間で英語のレベルを上げたい、日常生活で使える英語をマスターしたいという方にもおすすめの資格となっています。


テスト形式が他の試験と比較すると優しい

試験の難易度は決して優しいとは言えないケンブリッジ英検ですが、いくつかの科目のテストの形式は、他の試験と比較すると優しめです。
項目 ケンブリッジ英検 他の試験
試験内容と解答方法に関する比較
ライティング 他の試験よりもライティングにかけられる時間が長くなっています。 試験時間が短いので、急いで構想を練って書く必要があります。
リスニング 日常的なテーマが多く扱われているため、他の試験よりも親しみやすく把握しやすい内容になっています。 アカデミックな分野に特化しているテーマが含まれ、ネイティブでも知らないような単語が出ることもあります。
スピーキング 面接官2人と受験者2人で行います。複数人数いることで、比較的緊張することなく話すことが出来ます。 面接官1人と受験者1人で行います。

英語の上達が早くなる

具体的な目標を持っているということは、英語の学習の効率を上げるために非常に大切なことです。
ケンブリッジ英検を受ける方は合格という具体的な目標に向かって勉強しますので、何をすべきか明確に分かります。また、受験までの限られた日数の中で勉強する必要があるため、学習のスケジューリングもできます。一般的に、語学学校でケンブリッジなどの英語検定受験対策コースを受講している学生は他の英語コースの学生と比べると上達度合いが早いのが特徴です。


モチベーションが高い環境で勉強できる

具体的な目標は、英語の勉強のモチベーションを上げる上でも非常に役に立ちます。
語学学校のケンブリッジ英検対策コースは、他のコースと比較するとモチベーションの高い学生が多いため、クラスメートと切磋琢磨しながら英語を勉強したい方には非常におすすめの環境となっています。


英語の習得度合が具体的な形で証明できる

オーストラリアに語学留学に来る方の中には、自分の英語学習の集大成としてケンブリッジ英検に挑戦する人もいます。
英語学習は具体的な成果が見えにくい時期もあり、そのような時は自分の英語習得度合いに不安を感じてしまうものです。その点、英語資格の受験は合否や点数によって具体的な英語力が証明されるので、学習者は自分の英語力が判断しやすくなります。
また、ケンブリッジ英検対策コースは難易度の高い授業だけでなく課題や自主学習にも積極的に取り組む必要があります。コースに所属している学生は勉強量の多さに悪戦苦闘しますが、その分自信や達成感も人一倍得られるようです。


ケンブリッジ英検の勉強方法
ケンブリッジ英検は非常に難易度の高い試験であり、受験を考える留学生の多くは語学学校の試験対策コースを受講しています。試験対策コースは実際に試験官を務めるベテランの先生がいたり、ポイントを的確に抑えた授業を提供してくれたりと、効率よく勉強したい方にはおすすめです。何より、一人では勉強が難しいスピーキングの対策を徹底して行えるというメリットもあります。
以下では、各パートごとにどのような勉強法が有効かをご紹介します。
※試験の詳しい内容に関してはケンブリッジ英検のページをご覧ください


ユース・オブ・イングリッシュ

主に英文法とボキャブラリーに関する知識が問われるパートです。日本で行われている英語の試験に近い形式で出題されるので、この分野を得意とする人は多いと思います。
文法に関しては、ケンブリッジ英検対策のテキストをひたすら解く、文法の苦手な分野をおさらいする、英字新聞などに出てくる文章をすべて文法的に解釈してみるといった勉強法があります。ボキャブラリーに関してはリーディングやリスニングなどを勉強している際に出てきた知らない単語を覚えるようにしましょう。


リーディング

リーディングは知識とボキャブラリーの量が勝負になってきます。そのため、普段から洋書や英語の雑誌、英字新聞などを読んで英語の長文に慣れておく必要があります。分からない単語・表現や、英語らしい言い回しなどは書き留めておき、覚えると良いでしょう。また、様々なテーマの文章が出題されますので、日ごろから読むものに関してもバリエーションに富んでいる方が望ましいです。


ライティング

ライティングは文章の形式(ビジネス文書、レポートなど)をある程度自分で選ぶことができますが、どのような形式が問われても書けるようにしておく必要があります。
勉強方法としては、とにかく量を書いてなれることが大切です。制限時間内に既定の文字数が書けるようにひたすら練習します。また、過去問を繰り返し行うのも有効です。各形式の文章を読み、それを真似して書いてみるというのも一般的な勉強方法です。


リスニング

ブリティッシュイングリッシュに慣れ親しんでおく必要があります。イギリスのテレビ番組やラジオを聞いて耳を鍛えるのがポピュラーな勉強方法です。お勧めはBBC Radio 4。内容もバラエティーに富んでいますので、ボキャブラリーや英語表現の勉強にもなります。分からない単語・表現、気になった言い回しなどはメモしておいて、調べると良いでしょう。それらをライティングやスピーキングで使えるようになると、英語力がグッと上がります。映画を見るのも一つの手です。わからない部分が無くなるまでなんども繰り返し見てみましょう。


スピーキング

短時間で文章を作り、制限時間内に答える必要が出てきます。過去問はもちろんですが、ネット上にも「お題」のみを集めたページがありますので、その中からお題を選んでタイマーを見ながらスピーチするという方法が有効です。しかし、実際の試験ではペアになった人の意見に対してコメントしたりもしますので、できればパートナーを見つけて一緒に練習するのが望ましいです。
発音を鍛えたいのであればシャドーイングがお勧めです。リスニングのついでに合わせてシャドーイングも行ってみてください。


ケンブリッジ英検受験者の体験談

その1受験レベル:FCE / 就職先:語学学校事務・受付


苦労したこと 私はやはりスピーキングパートが苦手で苦労しましたが、自宅でも試験問題を想定して練習したりすることで少しずつ苦手意識を無くしていきました。リーディングパートも時間配分が難しくなかなか点数が伸びずに悩みましたが、自分の得意な分野を伸ばすことで最終的には弱点をカバーすることが出来ました。

受験を考えている人に一言 語学学習は自分との戦いなので、モチベーションが下がったりして大変なこともあると思いますが、諦めず地道に努力すればきっと合格を掴めるはずです。頑張ってください(^^)!!

その2 受験レベル:FCE / 就職先:国際協力機構


苦労したこと 勉強は大変でしたが、受講した価値はありました。クラスはフルタイム(平日は毎日授業がある)で、スケジュールは詰まっています。そのため、週末の休息は非常に大切です。また、文法の授業が非常に多いので、文法が苦手な人にとっては大変なコースになると思います。しかし、そんな文法の授業を受けたおかげで、私はネイティブの人と話す際でも自信を持てるようになりました。

受験を考えている人に一言 私はケンブリッジFCEのコースしか受けなかったので、他のテスト対策コースと比較することはできないのですが、もし本気で英語を上達させたいとお考えの方がいるのであれば、間違いなくケンブリッジ英検対策をお勧めします。3か月間の受験勉強とともに、共に学ぶクラスメートと絆を深めることが出来ますし、英語のスキルは格段に上がります。私は最終的にこのコースを受けたことと自分の通っていた語学学校に大変満足しましたし、自分よりも英語が上手な人たちと臆することなく話せるようになりました。

  • まとめ

日本ではまだ認知度は低めながら、世界各地で信頼されている能力試験、ケンブリッジ英検。今回のコラムはその試験に関して基本をしっかり抑えてみましたが、受験してみようと思った方はいらっしゃいますか?
せっかくなら取っておきたい資格の一つかもしれません!より詳しく知りたいと思った方は下記よりどうぞ。

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